東京五輪の選手村で提供される福島県産食材への懸念などから独自の給食センターを設置した韓国が、北京冬季五輪でも選手団に弁当を支給するため、北京中心部のホテルに給食センターを開設した。オリンピック委員会を兼ねる大韓体育会は「選手のコンディション維持のため」と説明している。
韓国メディアによると、同国選手の間では選手村の食事が不評。ドーピング検査で禁止薬物とされる成分が肉に含まれているとの懸念があることや、新型コロナウイルスに感染しないよう自室での食事を好む選手がいることも報じられている。
同会によると、4日から17日まで調理師ら14人が作った韓国料理の弁当を支給。北京中心部から離れた延慶と河北省張家口の選手村に滞在する選手には週2、3回届けるという。
東京五輪での給食センターを巡っては、福島県産食材に対する風評被害を助長しないよう、日本政府が韓国外務省に対応を求めるなど物議を醸した。(共同)