北京五輪フィギュアスケート男子でショートプログラム(SP)8位と出遅れて巻き返しを期す羽生結弦(ANA)が9日、会場近くのリンクで公式練習に臨み、10日のフリーで冒頭に予定する超大技のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に繰り返し挑んだ。
94年ぶりの3連覇を狙う羽生は鬼気迫る表情で調整し、前日のSPで1回転になる痛恨のミスが出たサルコーやトーループの4回転はきれいに決めた。フリーの大河ドラマ「天と地と」の音楽を流して跳んだ4回転半は両足着氷で回転不足気味だった。
羽生はSP首位のネーサン・チェン(米国)を18・82点差で追う展開。SP2位で18歳の鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)、3位につけた前回平昌冬季五輪銀メダルの宇野昌磨(トヨタ自動車)も練習した。(共同)