大阪府「医療非常事態宣言」 不急の手術の延期要請

記者団の取材に答える大阪府の吉村洋文知事=8日、大阪府庁
記者団の取材に答える大阪府の吉村洋文知事=8日、大阪府庁

大阪府は8日、新型コロナウイルス患者の急増に伴い、病床の逼迫(ひっぱく)度が高まっているとして「医療非常事態宣言」を出した。重症者の増加が見込まれ、運用する重症病床数を病床確保計画のフェーズ3(330床)から一般医療を制限するフェーズ4(非常事態、420床)に移行。医療機関に緊急ではない入院や手術を延期し、受け入れ体制を確保するよう要請した。要請は7日付。

吉村洋文知事は記者団に「医療が極めて逼迫している。医療機関でクラスター(感染者集団)が発生するなど医療機能の低下に加えて、高齢者や重い疾患を持つ人の入院が増えている」と危機感を示した。

府によると、新規感染者数は8日までの直近1週間の平均で1万3600人を超える。同日の軽症・中等症病床の使用率は92・5%と、ほぼ満床の状態だ。

このため府は医療機関に対し、病床確保計画に含まれていない休止病床について、確保病床の2割をめどにコロナ患者向けに運用するよう求めた。

また今月1日に72人だった入院中の重症者数は8日に147人に倍増した。コロナ重症者による重症病床の使用率は24・0%だが、コロナ以外の疾患が重篤化し、重症病床で治療している患者47人を含めた実質的な使用率は31・7%。

府は実質の使用率が40%に達した段階で緊急事態宣言を政府に要請するとの基準を設けている。吉村氏は「感染状況を注視し、警戒感を持って対応していきたい」と述べた。

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