政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は8日の衆院予算委員会で、オミクロン株への対応をめぐり、高齢者の対策強化の重要性を強調した。「高齢者施設などの感染対策が徹底されないと、しばらくは重症者数の増加が続く可能性がある」と述べた。
感染者数については、拡大スピードが鈍化しているとして、ピークアウトは可能だと指摘。ただ、新たな派生ウイルス「BA・2」が流行した場合は「なかなか下がらず上がることも考えられる」との見方も示した。
ワクチンの3回目接種に関しては、立憲民主党の山井和則氏が数値目標設定に消極的だった岸田文雄首相が一転して7日表明した2月後半の1日100万回実現について判断の遅れを批判。「最悪の事態を想定せず後手、後手になっている」と主張した。