北京冬季五輪のノルディックスキー・ジャンプ混合団体で、日本の高梨沙羅を含む計5人がスーツの規定違反で失格となったことについて、選手や監督の間からは「理解できない」「事前によく整理しておくべきことだった」などと、怒りや嘆きの声が噴出した。検査方法が従来とは違ったとの指摘も出て、混乱が広がっている。
ロイター通信によると、失格となったノルウェーのシリエ・オプセトは「理解できない。茶番だ」と衝撃を隠せない様子。ノルウェーチームの監督は検査方法を事前に明確にしておくべきだったと指摘、失格者が女子ばかりだったことにも首をかしげ「スキージャンプ全体にとって暗い一日となってしまった」と語った。
高梨はスーツの太もも回りが2センチ大きかったとして失格となった。選手の間では、新型コロナウイルスの感染防止策で自主隔離をしたり、適切な食事を取れなかったりしたことが影響したとの見方も出ている。(共同)