大阪市で救急搬送まで丸2日超 搬送困難事案が増加

記者団の取材に答える大阪市の松井一郎市長=8日午後、市役所
記者団の取材に答える大阪市の松井一郎市長=8日午後、市役所

大阪市内で1月31日~2月6日の1週間に、救急搬送まで48時間18分かかるケースがあったことが8日、大阪市消防局への取材で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大「第6波」により、搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」は全国で増加。大阪市でこれまで最長だった昨年4月の46時間53分を上回り、過去最長という。

丸2日以上を要したのはコロナ感染者の搬送。松井一郎市長は記者団に「重い疾患をお持ちの方」と説明し、「コロナだけの対応であれば受け入れられる病床はあった」とした。その上で、「その方がいる施設から動かさない方が命を守れる可能性が高いという消防の判断だ」と述べた。

救急搬送困難事案は医療機関に受け入れ可能かどうか4回以上照会し、救急隊の到着から搬送開始まで30分以上かかったケース。大阪市消防局によると、1月31日~2月6日の1週間の件数は前週から25件増加し、過去最多の552件に上った。このうちコロナ疑いは221件で、3時間以上かかった件数は85件あった。

大阪府は救急搬送困難事案の増加を受け、患者が医療機関などに搬送されるまで一時待機する「入院患者待機ステーション」の運用を6日から再開した。昨年9月以来の設置。

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