新型コロナウイルスの感染急拡大により、大阪市保健所で感染者数のカウントが追いつかず、1・2万人超が統計に反映されていなかった問題で、大阪市は8日、新たに政府の情報共有システム「HER―SYS(ハーシス)」への保健所による入力作業が遅れ、4日から7日にかけても1日当たり最大4700人を新規感染者数に計上できていなかったと発表した。計上漏れは9200人分。
市によると、7日に入力処理を済ませた。今回判明した計上漏れを反映させた感染者数については、大阪府が8日に公表する。1月26日から2月2日にかけて計上できていなかった1万2700人分の入力を優先したため、新たな発生届の処理が追い付かなくなったという。
大阪市の松井一郎市長は「届けが出た日にハーシスに打ち込むのがあるべき姿だ」としつつ、対応できる人員に限りがあると強調。「フルパワーで処理してもどうしてもオーバーフローする」と述べた。