日産、欧州向けガソリンエンジン開発終了 規制見据え電動車に集中

日産自動車のロゴ(佐藤徳昭撮影)
日産自動車のロゴ(佐藤徳昭撮影)

日産自動車は8日、欧州向けのガソリンエンジンの開発を終了したと明らかにした。2025(令和7)年にも排ガス規制「ユーロ7」が導入されることを見据え、電気自動車(EV)など電動車に経営資源を集中する。欧州での電動車販売比率を26年度までに75%、30年度までに100%とする目標を掲げており、「脱エンジン」を加速させる。

欧州連合(EU)の欧州委員会は35年にガソリン車やハイブリッド車(HV)の販売を事実上禁止する方針を打ち出している。

排ガス規制に対応するためコストをかけてガソリンエンジンを開発する意義は小さく、アシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)は決算会見で「これ以上欧州向けのガソリンエンジンは造らない。顧客にも負担がかかる」と説明した。

日産は今後5年間で、電動化の加速のため2兆円を投じ、30年度までにEV15車種を含む新型電動車23車種を投入する計画を掲げる。28年度までに航続距離を大幅に伸ばせる自社開発の「全固体電池」を搭載したEVの市場投入を目指し、価格をガソリン車並みのレベルに引き下げたい考えだ。

同時に発表した令和3年4~12月期連結決算は、最終損益が2013億円の黒字(前年同期は3677億円の赤字)。米国市場での値引き販売の抑制や円安効果が寄与した。売上高は前年同期比15・7%増の6兆1540億円だった。

4年3月期連結業績予想は、最終利益を前回予想の1800億円から2050億円に引き上げた。世界的な半導体不足や新型コロナウイルス感染再拡大による工場の稼働停止の影響があるものの、円安効果などを織り込んだ。売上高は8兆8000億円から8兆7100億円に下方修正した。

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