北京冬季五輪第5日の8日、フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)に、世界選手権3連覇中のネーサン・チェン(22)=米国=は、羽生結弦の持つSP世界最高を上回る113・97点をたたき出し、首位に立った。10日のフリーに向けて絶好のスタートを切った。
チェンは世界選手権3連覇中で、前回の2018年平昌五輪以降、五輪2連覇中の羽生結弦と2人で主要タイトルを独占してきた。両者の直接対決は羽生の4勝5敗で、直近はチェンが3連勝中となっている。
チェンは4年前の平昌五輪も優勝候補の一角だったが、SPで17位と出遅れ、5位に終わった。羽生が五輪後、世界初の4回転半の習得に心血を注いだのに対し、チェンは試合で実績を積み重ね、フリーと合計得点の世界最高得点を保持。「(羽生と)競えることを誇りに思う」と決戦のリンクを待ち構えていた。