客数と利益推移を可視化 ビーワンカレッジ開発、データを一元管理

経営者が集まる勉強会で財務データとKPIなど非財務データを連動させるシステムについて説明するビーワンカレッジの広瀬好伸代表取締役(左から3人目)=東京都港区
経営者が集まる勉強会で財務データとKPIなど非財務データを連動させるシステムについて説明するビーワンカレッジの広瀬好伸代表取締役(左から3人目)=東京都港区

居酒屋チェーンなど複数の企業を株式上場に導いた実績を持つ経営コンサルタントが、企業の経営データをだれもが分かる形で可視化し、〝全社一丸〟となって業務遂行できるようにするクラウドサービスを本格化する。売上高や営業利益といった財務データと、客数や客単価といった非財務データを関連付けて一元管理する。客数が増えると、いつの時点の営業利益がどう推移するか、といったことを可視化できる。

サービスを開発したのは、経営支援システムを手掛けるビーワンカレッジ(東京都港区)。公認会計士・税理士でもある広瀬好伸氏が、あずさ監査法人勤務などを経て平成30年に設立した。

サービスは「Scale Cloud」と名付け、昨年2月には特許も取得した。会計など財務データに特化したものや、業務プロセスを管理するシステムなどでは特許の取得例もあるが、財務データと客数や客単価などの「重要業績評価指標(KPI)」を関連付けて管理するシステムは例がないという。

企業では、経営者や経営管理部門が財務情報を注視する一方、営業部やマーケティング部など現場では客数や単価、問い合わせ件数といったKPIを重視している。しかし、見込み客の増加がどの時点で売り上げや利益にどう反映するのか、というようなKPIと財務データの関連付けはほとんどなされていない。

同社はこれらのデータ間の関連性を精査・分析し、経営目標の達成に必要な現場のKPIとその目標値をシステム上で可視化した。企業の戦略上、重要なKPIを自動的に抽出することもできるという。

現在、このサービスを約20社に提供し、経営支援に着手している。サービス利用料は月額5万円から。同社は今後、このサービスの利用をセミナーなどを通じて広く働き掛け、5年内に1000社導入を目指す。

広瀬代表取締役は「それぞれの担当や部署間のつながりが意識でき、互いにリカバリーしながら共通の目標達成に向かえる環境を整えたい」と話している。

(青山博美)

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