湖国の新進音楽家、一流アーティストへ第一歩

マリンバを演奏する菱田瑞穂さん=7日、びわ湖ホール
マリンバを演奏する菱田瑞穂さん=7日、びわ湖ホール

滋賀にゆかりのある新進若手演奏家のソロデビューとなる「ザ・ファーストリサイタル2022」が3月12日に県立びわ湖ホール(大津市)で開かれる。出演が決まった高島市出身のマリンバ奏者、菱田瑞穂さん(24)と大津市出身のピアニスト、本荘悠亜(ゆうあ)さん(26)は7日、同ホールでの記者会見に出席。一流のアーティストへの第一歩となるリサイタルを前に、それぞれ意気込みを語った。

感謝を込めて

同リサイタルは優れた音楽的資質を備えた若手演奏家に初舞台の場を提供することを目的に毎年開催されており、今年で16回目。出演者はオーディションで決定し、今年は安定した演奏技量や豊かな音楽性、表現力が評価された菱田さんと本荘さんが選ばれた。

相愛大大学院音楽研究科に在籍中の菱田さんは「大学院生活の集大成になるよう、できるところまでやってみよう」とオーディションに応募。「(出演は)自身の演奏に自信を持つことができるきっかけになった。感謝の気持ちを込めて演奏したい」と力を込める。

ピアノを弾く本荘悠亜さん=7日、びわ湖ホール
ピアノを弾く本荘悠亜さん=7日、びわ湖ホール

リサイタルへ向け、ピアノ伴奏とセッションするうえでのバランスなどを考えながら練習に励んでいるといい、「たくさんの人にマリンバの魅力を伝えられる演奏会にしたい」と熱意をみなぎらせている。

「異色の経歴」

一方、数々のコンクールで受賞経験を持つ本荘さんは全国トップクラスの進学校・灘高校(神戸市)を経て、東京大に進学し、その後、会社員からピアニストへ転身した〝異色の〟経歴の持ち主だ。同世代で活躍するピアニストの豊かな才能を目の当たりにし、一度は音楽の道をあきらめて企業に就職したものの、ピアノへの情熱は消えず、「さらに(実力を)伸ばしたい」と再び音楽の世界へ飛び込んだ。現在は桐朋学園大学院大ピアノ科に在籍し、演奏活動を続けている。

丁寧な演奏で繊細な音の響きを強みとする本荘さん。「演奏ももちろん、さまざまな媒体を通して音楽を伝えたり、10年、20年後の演奏家を滋賀から輩出する教育者にもなりたい」と将来を見据え、力強く語る。

当日は、第1部に菱田さんが出演し、L・H・スティーブンスの「リズミック・カプリス」、ピアノ伴奏付きの伊福部昭の「ラウダ・コンチェルタータ」などを披露。本荘さんは第2部で、J・S・バッハの「パルティータ第1番」、F・ショパンの「バラード第4番」などを演奏する。

チケット料金は一般が千円、18歳以下が500円。問い合わせは同ホールチケットセンター(077・523・7136)。(清水更沙)

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