鍵山、今季世界最高に「ビックリ」 自己ベストでつなぐ

北京五輪フィギュア団体で鍵山優真のフリースケーティング=6日、首都体育館(桐原正道撮影)
北京五輪フィギュア団体で鍵山優真のフリースケーティング=6日、首都体育館(桐原正道撮影)

フィギュアスケートの団体は、男子フリーで鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)が1位の10点を得て、5種目終了の順位点合計39点で3位となった。鍵山は3種類計4度の4回転ジャンプを決める会心の演技だった。

得点が表示されると、鍵山は驚きを交えて歓喜した。208・94点。団体戦男子フリーで自己ベスト(197・49点)を大幅に更新し、今季の世界最高得点をたたき出した。日本の仲間とも喜びを分かち合い、「ビックリした。200点は超えたいなという気持ちはあったので、まずはよかった」と笑顔だった。

4回転ループを跳んだ。今季のグランプリシリーズや全日本選手権では、安定感を重視し、挑まなかった技だ。ジャンプ2本目に投入し、片足で降りた。ややバランスを崩し、着氷はこらえた。

「(出来栄え点は)マイナスだと考えていた」と振り返るジャンプは、スコアシートには出来栄えで0・60点の加点と記された。実戦で初成功となった。「納得はしていない。個人戦ではもっといいループを跳びたい」と、目指す完成形はまだ先にある。

初めての五輪での演技だった。変な緊張感や重圧はなかったという。演技後半に4回転トーループからの3連続ジャンプを組み込むなど、全日本から難度を上げた。大きなミスなくまとめ、「とても楽しく滑れた」とうなずいた。

予選最終種目の女子SPで樋口の見せた好演技に、「僕も頑張らなきゃ」と力をもらった。決勝最初の種目で1位となり、日本の初メダル獲得へ大きな弾みをつけた。「これから演技する選手を全力で応援したい」。初出場の18歳が、好位置でバトンをつないだ。(久保まりな)



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