アイスホッケー女子1次リーグB組で、日本は延長、ペナルティーショット(PS)戦までもつれる死闘の末、中国に1―2で敗れた。今大会初の黒星。「スマイルジャパン」の大沢主将は「こういう試合を勝ち切れないところが、私たちはまだまだ足りない」とうつむいた。
関係者によると、中国チームは米国やカナダなど海外出身者の多い編成となることは予測されていたが、具体的な選手名は大会直前まで分からなかった。GK藤本那は「対米国の大学というイメージ」で臨んだという。
空席が多いとはいえ、会場は中国の応援一色。第1ピリオドに相手が反則で1人少ない時間帯に細山田がミドルシュートを決めて先制した。
だが、第2ピリオド以降は、日本より大柄な選手が並ぶ中国に押され気味の展開に。第3ピリオド開始直後に同点にされ、その後は藤本那を中心に懸命にしのいだが、PS戦で日本は5人全員が外し、惜しくも敗れた。
敗戦の悔しさはあるものの、勝ち点1を上積みし、日本女子アイスホッケー界初の準々決勝進出は決まった。最終戦の結果次第で、1次リーグ首位通過の可能性も残っている。大沢主将は「しっかりチェコ戦に勝って、決勝トーナメントにつなげられるようにしたい」と気持ちを切り替えた。(橋本謙太郎)