北京冬季五輪のフィギュアスケートは4日、10チームによる団体が始まり、初の表彰台を狙う日本は、ペアSPで三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が自己ベストの74・45点をマークし4位に入った。
演技を終えた三浦は両手を頭の上に突き上げ、リンクでピョンピョン跳びはねた。木原は「本当にノーミスかわからなかった」といい、後から控えめにガッツポーズを作った。ペアの三浦、木原組は自己ベストの74・45点をマークし、三浦は「五輪という大きな試合で、大きなミスなくまとめられて、ほっとした」と声を弾ませた。
「ハレルヤ」の音楽に乗り丁寧に、着実に、技を積み重ねた。2人の回転速度がややずれた中盤のスピンもすぐ立て直した。木原は「ずれても、どこかで歯車が戻るようになっている。自己ベストに届くか心配だった。更新できてよかった」と胸をなでおろした。
2人とも平常心だった。五輪初出場の三浦は「いつもと違うのは、五輪マークがあるだけ。考えすぎないようにしていた」という。木原は「一緒に頑張ろう」と三浦に声をかけてスタートの位置についた。伸びやかに滑りきった。
団体のペアでは過去最高順位となる4位に入った。2019年8月の結成から3季目。日本のメダル獲得に向け仕事を果たした。三浦は「(日本の)力になれていたら、よかったです」と安堵(あんど)した。(久保まりな)