「中華台北!」台湾選手団が入場、中国人客から拍手

北京冬季五輪の開会式で「中華台北」と書かれたプラカードを先頭に入場行進する台湾選手団=4日、北京(共同)
北京冬季五輪の開会式で「中華台北」と書かれたプラカードを先頭に入場行進する台湾選手団=4日、北京(共同)

【北京=桑村朋】4日夜に中国・北京の国家体育場(通称・鳥の巣)で行われた北京冬季五輪の開会式で、一時は欠席を表明していた台湾選手団が入場行進した。先月下旬、中国の新型コロナウイルス対策への対応などを理由に開会式、閉会式に出席しないと発表していたが、後に国際オリンピック委員会(IOC)から要請があったとして参加する方針を示していた。

「中華台北(チャイニーズタイペイ)」

会場アナウンスでこう呼ばれると、台湾選手団は日本の次となる全体の11番目で入場。旗手を務めたスピードスケート女子の黄郁婷(こう・いくてい)とアルペンスキー男子の何秉睿(か・へいえい)らが、台湾の中華オリンピック委員会の旗を掲げながら行進した。

大会では新型コロナの流行を受け、チケットの一般販売を行わず、開会式も中国人招待客や関係者のみが会場に入った。「中華台北」のアナウンスが流れた直後、客席からは大きな歓声が上がった。

台湾の開閉会式出席をめぐっては、中国政府の報道官が先月26日、台湾代表団を中国の一部という意味合いが強い「中国台北」と呼び台湾の世論が反発。台湾側はコロナ対応を理由として開閉会式の欠席を表明していた。

一方、中国国営中央テレビの生中継ではアナウンサーが「中国台北」と呼称した。


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