「人権弾圧、五輪精神に反する」 都内でチベット人ら抗議デモ

北京五輪の開幕に合わせ、中国大使館の周辺で抗議活動する人たち=4日、東京都港区
北京五輪の開幕に合わせ、中国大使館の周辺で抗議活動する人たち=4日、東京都港区

北京五輪の開幕に合わせ、チベット、ウイグル、内モンゴル自治区、香港の日本在住者らでつくる各団体が4日、東京の中国大使館前などで「人権弾圧が継続する中国での開催は五輪精神に反する」と抗議活動を行い、人権状況の改善を求めた。

午前11時ごろ、中国大使館(港区)近くに団体のメンバーらが集まり「北京オリンピック開催を許さないぞ」「人権弾圧を許さないぞ」とシュプレヒコールを上げた。午後には都内で集会やデモ行進を実施した。

各団体は共同声明文で「中国では数百万とも言われるウイグル人が事実上の強制収容所に入れられ、チベットでは宗教弾圧が続いている」と指摘。「人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進」をうたう五輪憲章に反すると批判した。

名古屋市のオルホノド・ダイチンさん(55)は、出身地の南モンゴル(内モンゴル自治区)では小中学校の授業がモンゴル語から中国語に切り替わり「母語の教育を受ける権利を奪われた」と主張。「そんな国家に平和的な祭典を開く資格があるのか」と訴えた。

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