スピードスケート女子で5種目に出場する日本選手団主将の高木美帆(日体大職)は5日午後、最初のレースとなる3000メートルに挑む。前回平昌五輪は5位だった種目。4日は会場のリンクで最終調整し「メダル圏内を意識して攻める」と力強く語った。
リンクでは引き締まった表情で3000メートルの滑走ペースで周回を重ねた。10組で行われるレースの前半に登場する見通しで、主に後半に滑る強豪のタイムは見通せない立場。「自分ができる最大限の滑りとタイムを出すことに尽きる」と海外勢に挑む。
17日の1000メートルまで最大で7レースに出る可能性があるが、まずは目の前の戦いに照準を合わせる。「他の種目に向けて失敗できない、というような考えはない。3000メートルをどう滑りたいかに集中している」と迷いのない様子で話した。
高木美とともに3000メートルに出場する佐藤綾乃(ANA)は「出るからには上を目指す。出せる力を出し切るだけ」と抱負を語った。(共同)