将棋の羽生九段がA級陥落 在籍29期、十九世名人

永瀬拓矢王座に敗れ、対局を振り返る羽生善治九段(右)=4日夜、東京・千駄ケ谷の将棋会館(日本将棋連盟提供)
永瀬拓矢王座に敗れ、対局を振り返る羽生善治九段(右)=4日夜、東京・千駄ケ谷の将棋会館(日本将棋連盟提供)

将棋の十九世名人の資格を持つ羽生善治九段(51)は4日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指された第80期順位戦A級8回戦で永瀬拓矢王座(29)に敗れ、名人の挑戦者を決めるA級からB級1組に初めて降級することが決まった。永世名人の資格を持つ棋士が最上位クラスのA級から降級するのは平成29年の森内俊之九段(51)に次いで、4人目。

A級(原則10人)に在籍することはトップ棋士の証しとされている。羽生九段のA級在籍29期連続は中原誠十六世名人(74)と並んで歴代4位の記録で、1位は大山康晴十五世名人の44期連続。

羽生九段は今期、A級7回戦を終えて2勝5敗で10人中、9位。成績下位2人が降級する残留争いの中、3勝4敗で8位の永瀬王座に敗れ、最終局を残して下位2位以内が確定した。

羽生九段は昭和60年、史上3人目の中学生プロ棋士としてデビュー。平成元年、初タイトルとなる竜王を獲得。A級初参加で6年に初の名人を奪取、8年には全7冠を制覇した。20年、名人獲得通算5期で永世名人の資格を得ると同時に、史上初の永世六冠(永世棋聖・永世名人・永世王位・名誉王座・永世棋王・永世王将)を達成。29年には永世竜王獲得で永世七冠となり、翌年には将棋界初の国民栄誉賞が授与された。

タイトル獲得は棋聖16期、竜王7期、名人9期など歴代1位の99期。

A級陥落について、羽生九段は「内容も結果も伴わなかった。致し方ない結果だと思う」と語った。

羽生善治九段 A級陥落

平成の将棋界に君臨した羽生善治九段がA級から下位のB級1組へ陥落が決まった。今期B級1組で戦う藤井聡太四冠=棋聖・竜王・王位・叡王=はA級昇級に王手をかけている。平成を象徴する第一人者と令和の若き王者…

会員限定記事会員サービス詳細