クラスター報告も滞る 大阪市、感染者1万2700人計上漏れ

大阪市役所=大阪市北区
大阪市役所=大阪市北区

大阪市は3日、新型コロナウイルスの感染者急増に伴い、政府の情報共有システム「HER―SYS(ハーシス)」への登録作業が遅れ、1月26日から2月2日にかけて1日当たり最大3千人を新規感染者数に反映できていなかったと発表した。計上漏れは計約1万2700人分。大阪府内では3日、1万9615人の感染が確認されたが、うち7625人はこれまでに市が登録できていなかった分という。

漏れは保健所の処理能力を超える感染者の発生が主な原因。市は2日から職員を40人増員し、80人体制で対応しており、6日までに登録を終える予定だとしている。

市によると、感染者の発生は医療機関が直接ハーシスへ入力するか、ファクスによる届け出を保健所が入力して把握。ファクスでの届け出が6割を占め、市内の感染者が高止まりする中、対応が追い付かなくなった。

また1月下旬から1週間程度全国的にシステムの不具合が生じ、登録が滞ったという。重症化リスクが高い感染者については、発生届を確認した上で個別に対応しているため、作業の遅れによる影響はないとしている。

公表が3日となった理由について、担当者は「土日も対応してきたが、今は感染が減る状況にないので、これ以上の遅れは良くないと判断した」と釈明した。病院関連11施設、高齢者施設22施設などで起きたクラスター(感染者集団)も府に報告できていなかった。

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