車いすの乗客、支援で連携 全日空とJR東が実証実験

乗務員がホームと列車の段差にスロープを掛けて、車いす利用者の乗降を介助する様子のイメージ(JR東日本提供)
乗務員がホームと列車の段差にスロープを掛けて、車いす利用者の乗降を介助する様子のイメージ(JR東日本提供)

全日本空輸とJR東日本などは3日、車いすで飛行機や電車を利用する人を連携して支援するシステムの実証実験を始めた。航空券をオンライン予約する際、空港や目的地までの移動手段や必要な介助の内容を入力してもらい、交通事業者間で情報共有する仕組み。利用者がそれぞれに連絡する手間を省き、移動のバリアフリー化を促進する狙いだ。

全日空によると、システムを使って航空券を予約すると、フライトに間に合う電車などの時刻や経路が表示され、利用者は空港までの移動手段を選択。車いすのサイズや重さ、短距離の歩行が可能かどうかも入力する。

こうした情報をJR東などと共有し、乗降駅に介助の駅員を配置するといった対応につなげる。トラブルで到着が遅れる場合、利用者が事業者側に通知できる機能も備えている。

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