北京冬季五輪は4日夜の開会式で幕を開ける。3日は日本勢が競技に登場し、フリースタイルスキーのモーグル予選で、男子は前回大会3位の原大智(日本スキー場開発)と杉本幸祐(デイリーはやしや)が突破した。金メダル候補の堀島行真(トヨタ自動車)は予選2回目(5日)に回った。
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男子モーグル予選 1回目を終え、笑顔を見せる原大智=張家口(共同)
堀島「簡単にいかない」
スタート前、堀島は大きく息をついた。緊張を解き放ち快調に滑り出したが、第2エアの後に大きなミス。予選1回目での一発通過を逃し「簡単にいかなかった」と苦笑いした。
公式練習とは感触が違ったという。第1エアのフルツイスト(伸身後方1回宙返り1回ひねり)は脚をしっかり閉じ、高さも申し分なかった。だが第2エアのコーク720(軸をずらした2回転)は「すごい勢いで飛んでしまった」と制御を失った。
幸先のいい船出とはいかなかったが、その地力をもってすれば十分立て直せるはずだ。「予選2回目でしっかり調整したい」。W杯で日本勢史上最多となる通算11勝の実績を持つエースの底力が問われている。(共同)