この年末年始は最近2~3年の中では寒く、今「大寒」を迎えています。寒くなると気になるのが血圧です。血圧が高いと脳卒中や心筋梗塞など命に関わる血管系の病気が増えます。
高血圧とは、安静にして血圧を測定して、上の血圧(収縮期血圧)が140 mmHg以上、あるいは下の血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上をいいます。血圧は高いのも問題ですが、上下するのも問題です。下がりすぎると脳の機能障害を起こし意識を失います。例えば、高血圧の人を治療するとき、一気に「正常血圧」に下げると脳梗塞を起こすリスクが高く、徐々に血圧を下げるよう薬を調整します。
知人に、仕事がよくできる元気な30代の男性がいました。年末に酒を飲みに行った後、翌朝自宅の風呂場で倒れているのを発見され、その後、死亡が確認されました。もともと彼はかなりの愛煙家で高血圧があり、通夜では、周りの人が「ヒートショックで亡くなるなんて」と涙を流していました。