文部科学省は新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者となった受験生について、居住自治体の保健所業務が逼迫した場合、受験条件であるPCR検査での陰性確認を免除する方針を全国の国公私立大や都道府県教育委員会などに通知した。当日無症状であれば別室受験を可能とする。
通知は1月31日。感染力の強いオミクロン株の影響で保健所の行政検査が追いつかず、検査が受けられない受験生が出る恐れがあることに対応した。通知によると、可能であれば、受験生に抗原検査キットの利用を求めるが、入手できなければ、発熱やせきの症状がないことを十分確認すべきだとしている。
文科省関係者は「受験機会を確保することに最大限に配慮した。各大学の個別試験などが本格化する前に受験生の不安をひとつでも解消したかった」と述べた。