北京五輪 フランス、スポーツ担当相が現地入り 開会式は不参加

ライトアップされた開会式会場の国家体育場、通称「鳥の巣」=30日、中国・北京(桐原正道撮影)
ライトアップされた開会式会場の国家体育場、通称「鳥の巣」=30日、中国・北京(桐原正道撮影)

【パリ=三井美奈】フランスのマラシネアヌ・スポーツ担当相が、4日に始まる北京冬季五輪を訪れることが30日、明らかになった。開会式には出席しない。ボーヌ欧州問題担当相が民放ラジオで語った。

ボーヌ氏は、マラシネアヌ氏の北京入りの日程を示さないまま、「選手を応援するためのもの。開会式出席ではない」と発言。「開会式については、欧州のほとんどの国が元首や政府閣僚の参加を見送っている」とも述べ、フランスも足並みをそろえていると強調した。仏下院では20日、新疆ウイグル自治区のジェノサイド(集団殺害)非難決議が採択され、国内では北京五輪の外交的ボイコットを求める声が出ていた。

マクロン仏大統領は昨年12月、米英の外交的ボイコット表明と距離を置き、欧州連合(EU)による対応の一本化を目指す方針を示した。EUの合意は成立せず、ポーランドのドゥダ大統領が開会式への出席を表明した。

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