出版4社、IT企業提訴へ 漫画海賊版をデータ配信

東京地裁が入る建物(今野顕撮影)
東京地裁が入る建物(今野顕撮影)

インターネット上に漫画を無断掲載する海賊版サイトのデータを配信し、著作権を侵害しているとして、講談社、集英社、小学館、KADOKAWAの出版大手4社が30日までに、米国のIT企業「クラウドフレア」に、配信差し止めや計約4億円の損害賠償などを求める訴訟を近く東京地裁に起こす方針を固めた。

関係者によると、同社は最大規模の海賊版サイトと契約、日本国内のサーバーから配信している。運営者は海外にいるとみられ、「ONE PIECE(ワンピース)」、「キングダム」といった人気作など約4千点を配信、アクセス数は月3億回に上るという。

4社は2020年から、クラウド社に海賊版の配信をやめるよう通知してきたが、応じていないという。通知から昨年末までの損害が数十億円に上る社もあった。

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