話の肖像画

真矢ミキ(29)美の秘訣は「食」 こだわりの自炊

本人いわく「スイーツに見えますが、サイコロ状にしたキュウリ、トマト、タコをワインビネガーであっさり味付けたサラダです」
本人いわく「スイーツに見えますが、サイコロ状にしたキュウリ、トマト、タコをワインビネガーであっさり味付けたサラダです」

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《1月13日、日本ジュエリーベストドレッサー賞の50代部門を受賞した。1年間を通じ、「最も輝いている人、宝石が似合う人」を選考する賞で、真矢さんは過去、40代部門でも受賞。その年齢相応の美しさを支える柱が「食」だ》


俳優という仕事をしているせいか、褒めていただく機会が常にあり、それはとてもうれしいのですが、手放しで喜んではいけない、と思っています。

インタビューでは、「美を保つ秘訣(ひけつ)は?」と聞かれることがよくありますが、私も年齢相応で、夜中は人さまにお見せできない、それなりの顔になっていますよ(笑)。ただ食べ物にはこだわっています。朝一番に体に入れるのは、フレッシュな果物や野菜、水。あと基本的に、自炊をしています。


《真矢さんは知る人ぞ知る料理上手。インスタグラムでも、お手製マーマレードや、野菜料理などを公開している》


自炊にこだわりつつも、あまりストイックになり過ぎず、体の声に耳を傾けるようにしています。これは料理好きで毎日、おいしいごはんを作ってくれた母の影響でしょうね。2日も野菜の取れない生活をすると、体が悲鳴を上げ、野菜を欲してくるのが分かります。

ですから地方での仕事も、私は長期になるとホテルではなく、短期賃貸マンションを希望し、自炊をしています。外食も好きですが、続くと味付けが濃い場合もあるし、大量の野菜も取りづらいですから。

今はカメラの性能が上がって、テレビの大画面で顔がより鮮明に映されるようになりました。すると撮影時の食事の内容まで、如実に反映するんです。お弁当で揚げ物ばかり続くと肌がくすんで映り、頑張って自炊のお弁当を持参すると、明らかに肌に透明感が出て映ります。また前日、塩分を取り過ぎても、目や輪郭が腫れぼったくなったり。

ですから外食をするときも極力、味の濃いものを避け、野菜を取っています。あと発酵食品が大好きなので、撮影現場に納豆やキムチを持ち込むことも多いですね。

ただドラマの撮影がクランクアップした夜は、唐揚げやポテトチップなど我慢してきたジャンクフードとお酒を並べ、「今日はダメ人間上等!」状態(笑)で、解放感に浸ります。それが自炊、長続きの秘訣かな。

私は人に料理を振る舞うのも好きで、年齢層に合わせて品数を考え、割とまめに楽しんで作ります。コロナ禍のステイホーム期間中は、3食自炊し、料理の腕もなかなか上達しました。デミグラスソースを一から作ったりして…。


《真矢さん主演でシリーズ化した人気ドラマ「さくらの親子丼」(フジテレビ系)でも、「食」は重要なキーワード。ヒロインのさくらは、行き場のない子供たちに親子丼をふるまう》


さくらは、子供が道を間違えるのは、おなががすいているからで、話を聞いてくれる人がいて、その人の心がこもった温かい料理をおなかいっぱい食べれば、悪さなんかしないというシンプルな考えの持ち主です。

実は私も宝塚の下級生(若手)時代、さくらのような〝駆け込み寺〟のお店があったんです。兵庫・西宮にあったお店で閉店後、何も聞かずに温かい煮物や季節の料理をたくさん食べさせてくれました。私は15歳から親元を離れ、寮生活をしていましたから、家庭料理に飢えていたと思います。本当にありがたかったです。

今はコンビニエンスストアもあって、気軽に食べ物が買え、私もよく利用しますが、だからこそ「食」のバランスにはこだわりたい。体によく愛情のこもった食べ物が、今の私を育んでくれたし、またそれらが並ぶテーブルを前にするのが、至福の時です。(聞き手 飯塚友子)

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お手製マーマレードと愛犬メルシーちゃん
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お手製サラダで野菜をたっぷりと
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