将棋の渡辺明王将(37)=名人・棋王=に藤井聡太四冠(19)=棋聖・竜王・王位・叡王=が挑戦する第71期王将戦七番勝負の第3局が29日午前、栃木県大田原市で始まった。藤井四冠が2勝0敗とリードしており、第3局で渡辺王将が1勝を返すか、藤井四冠が王将獲得へあと1勝と迫るのか注目される。
対局はこの日午前9時に開始。先手の藤井四冠はお茶を一口飲んで飛車先の歩を突くと、渡辺王将は少し考え、飛車先の歩を突いて応じた。
今シリーズでは渡辺王将は4連覇、藤井四冠は史上4人目、最年少での5冠達成が懸かる。両者の通算対戦成績は藤井四冠の10勝2敗となっている。
王将戦七番勝負は2日制で持ち時間は各8時間。29日夕に封じ手をし、30日朝に再開して同日夜に終局の見込み。先に4勝した棋士が王将を獲得する。