佐藤は後半勝負「行けるタイミングで」 大阪国際女子マラソン

記者会見で目標を述べる佐藤早也伽=28日、大阪市中央区(須谷友郁撮影)
記者会見で目標を述べる佐藤早也伽=28日、大阪市中央区(須谷友郁撮影)

28日に行われた第41回大阪国際女子マラソンの記者会見で、抱負を語る佐藤早也伽(積水化学)の口調は、いつも通り穏やかだった。「目標は自己ベストを出すこと。今まで国際大会に出たことがないので、世界陸上に挑戦できる年にしたい」

準備は悪くないようだ。練習の距離走は、かつてない速いペースでこなせたという。昨年、トラックの3000メートルと5000メートルで自己記録を塗り替えており、本人はスピード強化に一定の手応えを感じている。

大阪国際女子マラソンに出場するのは初めて。この日、コースの試走も済ませた。「今までしたことのないマラソンをしてみようと思っている」。後半伸びなかった過去2度のレースの反省から、今回は前半やや抑え気味で入って、後半でペースを上げるプランだ。

うまく力を配分できれば、初マラソンだった2020年の名古屋ウィメンズでマークした自己記録2時間23分27秒の更新と、今夏の世界選手権(米オレゴン州)の派遣設定記録2時間23分18秒の突破は十分視野に入る。「30キロ以降、行けると思ったタイミングでペースアップしていけたらいい」。新しい自分を表現できるか。 (宝田将志)

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