受験ABC(5)

ラストスパート 保護者に問われる一貫性

昨年の国立大学二次試験日の朝の様子。東京大学周辺では試験直前まで勉強を続ける受験生の姿があった=令和3年2月、東京都文京区(佐藤徳昭撮影)
昨年の国立大学二次試験日の朝の様子。東京大学周辺では試験直前まで勉強を続ける受験生の姿があった=令和3年2月、東京都文京区(佐藤徳昭撮影)

2月に入ると、私立大学の入試や国公立大学の2次試験も本格化する。これまで大変な思いを重ねてきた受験勉強の集大成として、ラストスパートをかけている受験生も多いだろう。残された時間をどう使うべきか、また、見守る保護者ら周囲の人たちは受験生にどう接したらいいのだろうか。

「入試は失点をいかに少なくするかが大切。直前に新しいことはあまりやらない方がいい」

そう話すのはこれまで数多くの受験生を送り出してきた河合塾教育研究開発本部の近藤治主席研究員。自信をつける意味でも、得意科目をさらに伸ばそうと考える人が多いかもしれないが、あまり得策とはいえない。今やるべきは苦手な単元の克服だという。「90点を取れる科目で100点を目指すより、60点から80点を目指す方が可能性がある」からだ。

過去に受けた高校の実力考査や予備校などの模擬試験で解くことができなかった苦手科目の問題について、重点的に取り組む。「解けない問題は受験生にとって負の遺産だが、乗り越えれば正の遺産になる」と意義を強調する。

ただ、新型コロナウイルスの変異株で感染力の強い「オミクロン株」の広がりが気になるところだ。生活リズムを崩さないように心がけ、体調管理は家族一丸となって乗り切りたい。

勉強に、感染症対策に、と気を抜けない受験生を支える保護者は、彼らにどう接すればいいのか。

近藤さんによると、保護者にとって大事なのは、「一貫性」だそうだ。

それまで放任主義だったのに、受験直前になって親の方が焦りだしてしまう、というのもよくあるケース。「こんな成績でどうするの。志望校を下げた方がいいのでは」などと突然、態度を急変させるのは、避けるべきだという。

受験生にも保護者にも大事なのは「平常心」ということか。わが子の進路にやきもきする保護者の気持ちは痛いほどわかるが、これまで頑張ってきた受験生を今こそ信じて見守りたい。(木ノ下めぐみ)

■受験ABC(1) 大幅難化の共通テスト…いまさら聞けない国公立入試

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