元少年の鑑定終了、11年前高2殺害で刑事責任追及へ

堤将太さんが刺殺された現場=平成22年8月、神戸市北区(沢野貴信撮影)
堤将太さんが刺殺された現場=神戸市北区(沢野貴信撮影)

神戸市北区で平成22年10月、私立神戸弘陵学園高校2年、堤将太さん=当時(16)=が刺殺された事件で、神戸地検は勾留期限の28日、殺人容疑で逮捕された愛知県豊山町の無職の男(29)=事件当時(17)=について、殺人罪で起訴した。地検は、男の犯行当時の刑事責任能力の有無を調べるため約5カ月間鑑定留置し、刑事責任能力が問えると判断した。

地検の山下裕之次席検事は同日、報道陣の取材に応じ「捜査機関として一つの区切りとなった。今後の公判でも万全を期して立証していきたい」と述べた。

起訴状などによると、22年10月4日午後10時45分ごろ、同区筑紫が丘の歩道上で、堤さんの頭や首などを折りたたみ式ナイフ(刃体の長さ約7・95センチ)で刺して殺害したとしている。

堤さんは交際していた当時中学3年の女子生徒と一緒におり、路上で話をしていたところ、男が刃物で堤さんを襲ったとされる。男と堤さんに面識はなかったとみられ、犯行に使用されたナイフは事件から6日後に現場近くの側溝で発見された。

事件は10年以上未解決となっていたが、捜査関係者によると、男が周囲に「人を殺したことがある」と漏らしているとの情報を兵庫県警が入手。堤さんの衣服から検出された男のDNA型が男のものと一致したことなどから、昨年8月4日に殺人容疑で逮捕した。

男は事件当時、現場近くに住んでおり、その後豊山町に転居していた。これまでの調べに、「堤さんが女子生徒と一緒にいるところを見て腹が立った」という趣旨の供述をするなど容疑を認めているとされる。

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