林芳正外相は28日午前の衆院予算委員会で、「佐渡島の金山」(新潟)の世界文化遺産への推薦をめぐり「推薦書の提出前に、建設的な対話により他の締約国が懸念しうる潜在的な問題を可能な限り回避することが(世界遺産条約の作業指針で)推奨されている」と説明した。推薦に反発する韓国を念頭に置いた発言。
自民党の鷲尾英一郎氏の質問に答えた。林氏は「ルールの中で登録を目指していく」とも語った。
岸田文雄首相は27日のBS―TBS番組で、推薦の時期に関し「今年と来年以降のどちらが登録の実現可能性が高いかという観点で考える」と述べている。今年推薦する場合は、来月1日までに推薦書を提出する必要がある。