米中外相が電話会談 王毅氏は「五輪妨害やめよ」と反発

ブリンケン米国務長官(AP)
ブリンケン米国務長官(AP)

ブリンケン米国務長官は26日、中国の王毅国務委員兼外相と電話会談を行った。中国国営中央テレビによると、王氏は、来月4日に開幕が迫った北京冬季五輪に関し、「米国は五輪の妨害をやめるべきだ」と主張、中国の人権問題を背景に「外交的ボイコット」を各国に呼び掛ける米側に反発した。

王氏はまた、バイデン米政権が台湾の蔡英文政権への支援を強めていることや、米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」などを念頭に、「圧力を加えても中国人民をますます団結させるだけだ」「中国が強大になっていくことを阻止することはできない」などと指摘。「対中抑止の『小派閥』を構築すること」をやめるよう要求した。

王氏は緊迫するウクライナ情勢にも言及し、「各国が冷静さを保ち、刺激しないよう呼び掛ける」とした上で、「ロシアの理にかなった安全保障の懸念が重視、解決されるべきだ」とロシアを擁護する姿勢を鮮明にした。

これに対し、米国務省報道官の発表によると、ブリンケン国務長官は、ロシアがウクライナに軍事侵攻した場合にもたらされる世界の安全保障や経済へのリスクを強調。「緊張の緩和と外交がこの先の責任ある方法だ」と述べ、強硬姿勢を崩さないロシアと、同国を擁護する中国を牽制(けんせい)した。

ブリンケン氏はまた、昨年11月のバイデン大統領と習近平中国国家主席とのオンライン首脳会談を受けて、戦略的なリスク管理や、公衆衛生上の危険性を減らす健康安全保障、気候変動問題などで米中協力をどのように進めていくかに関しても、王氏と意見交換した。(北京 三塚聖平、ワシントン 渡辺浩生)

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