「世界レベルのスポーツ」でまちづくり 茨城・境町

生徒から花束を贈られ、記念撮影する水谷隼さん(中央)=21日、境町伏木の境二中(谷島英里子撮影)
生徒から花束を贈られ、記念撮影する水谷隼さん(中央)=21日、境町伏木の境二中(谷島英里子撮影)

世界レベルのスポーツ施設を整備するなどスポーツを核としたまちづくりを進める茨城県境町が、スポーツ庁の優良自治体として表彰された。21日には東京五輪で日本卓球界初の金メダルに輝いた水谷隼(じゅん)さん(32)が町を訪れ、中学生と交流。橋本正裕町長にも表敬訪問し、「将来、五輪で活躍できる選手も生まれるのではないか」と期待を寄せた。

境町が表彰されたのは、スポーツ庁がスポーツを通じた地方創生を応援しようと昨年12月に創設した「スポーツ・健康まちづくり」表彰制度。全国30自治体が優良自治体に選ばれ、境町の「世界レベルのスポーツ施設などを活用したまちづくり」も室伏広治長官から表彰された。

町は令和元年度から国際大会基準の柔道場やホッケー場、テニスコートを整備。東京五輪で新たに採用された自転車競技のBMXフリースタイル・パークやスケートボードができる競技場も完成させた。

今回は、中学生に世界レベルのアスリートと交流する機会を作ろうと水谷さんを招待。この日、町立境二中を訪れた水谷さんは、全校生徒約200人に拍手で迎えられ、質問に答えた。

卓球部長を務める2年、間中千幸(ちゆき)さん(14)は「試合でのプレッシャーをどう乗り切りますか」と質問。水谷さんは「練習通りのプレーを心がける。結果を深く考えずに、リラックスしてやることが大事」と答え、「負けたとしても、これが実力だと、また練習に励めばいい」と話した。

別の生徒は「卓球を続けてうれしかったことは何ですか」。5歳から卓球を始めたという水谷さんは「好きなことが仕事としてできたこと。世界で活躍することで、たくさんの人に応援して、認知してもらえた。自分を誇りに思い、やりがいも感じた」と語った。

水谷さんは町役場も訪れ、橋本町長を表敬。橋本氏は「スポーツする子供たちを応援し、後押しできる町にしたい」と意気込みを語った。水谷さんは「素晴らしい施設があるのはメリット。よい指導者がいて、選手がたくさん集まれば将来、五輪で活躍できる選手も生まれるのではないか」と期待を述べていた。(谷島英里子)

水谷隼(みずたに・じゅん)】平成元年、静岡県出身。青森山田高、明大。2008年北京五輪から4大会連続出場。21年東京五輪では同郷の伊藤美誠(みま)選手と混合ダブルスで日本卓球界初の金メダルを獲得したほか、男子団体でも銅。東京五輪後に引退し、現在はタレント活動を通して卓球の普及を進めている。木下グループ所属。

会員限定記事会員サービス詳細