国の債務超過655兆円 令和2年度末、コロナで最悪に

財務省の外観=東京・霞が関(桐原正道撮影)
財務省の外観=東京・霞が関(桐原正道撮影)

財務省は25日、政府全体の資産と負債を示す「国の財務書類」を発表した。負債が資産を上回る「債務超過」の額は令和2年度末に655兆2千億円となり、元年度末から63兆4千億円増えて過去最悪を更新した。新型コロナウイルス対策に巨費を投じたためだ。

債務超過とは、全ての資産を売っても負債を返せない状態を指し、企業であれば存続が危ぶまれる。国はいざとなれば増税して負債を返済できるため企業とは異なるが、財務内容の悪さが改めて明らかになった。

2年度末の負債は1376兆円で、元年度末から102兆9千億円増えた。コロナ禍を受けた経済対策として、国民一人一人に10万円の「特別定額給付金」を配ったり、資金繰りに苦しむ中小企業に最大200万円の「持続化給付金」を出したりしたことが負債の増加につながった。

会員限定記事会員サービス詳細