太陽光計画見直しを歓迎 埼玉知事「地元意見に沿う」

大野元裕・埼玉県知事=埼玉県庁(中村智隆撮影)
大野元裕・埼玉県知事=埼玉県庁(中村智隆撮影)

埼玉県の大野元裕知事は25日の記者会見で、同県小川町で計画されている大規模太陽光発電所(メガソーラー)に関し、山口壮環境相が計画の抜本的な見直しを求める意見を萩生田光一経済産業相に提出したことを歓迎する意向を示した。「山口氏の発言は県や地元の意見に沿うものだ」と述べた。

計画をめぐり、大野知事は昨年末、多量の盛り土工事などが予定されているとして、十分な環境保全措置が取れなければ、事業の中止を含めた計画見直しを検討する必要があるとする意見を萩生田氏に提出していた。

大野知事は会見で「多量の土砂を持ち込むことへの不安がある。地元住民らの話を聞き、これまでになく厳しい意見を申し上げた」と説明した。再生可能エネルギーの拡大に関しては「自然を守るためにも必要だ」との認識を示す一方で「地元の理解と証拠に基づいた確たる安心が必要だ」と強調した。

計画は小川エナジー合同会社(同県寄居町)によるもので、メガソーラーの出力は約40メガワット、計画地の面積は約86万平方メートル。盛り土量は約72万立方メートルに達する見通しで、昨年7月の静岡県熱海市での土石流災害発生場所の約10倍にあたるとして地域住民らが反対している。

計画は現在、環境影響評価(アセスメント)の段階で、経産相は意見を踏まえて事業者に改善などを勧告する。(中村智隆)

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