韓国「オミクロン体制」に転換へ 検査維持を断念

韓国の文在寅大統領(聯合=共同)
韓国の文在寅大統領(聯合=共同)

【ソウル=時吉達也】韓国大統領府は24日、文在寅(ムンジェイン)大統領が新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者急増を受け、検査・防疫体制の「迅速な転換」を指示したと発表した。26日以降、PCR検査の対象を限定し医療体制の負担を軽減する政策に移行する。同検査の積極実施は「K防疫」の主要な柱だったが、2月以降に新規感染者数が数万人規模に増加するとの見通しを受け、現体制の維持を断念した。

韓国では23日までの1週間でオミクロン株の検出率が50・3%に達し、感染の主流となった。韓国政府は24日、前日の新規感染者数が前週16日の3859人からほぼ倍増し、7513人に達したと発表。日曜日の過去最多を更新した。

専門家の間では、新規感染者数が2月中旬までに2万人、3月上旬までに最大9万人に達するとの予測が出ている。

26日以降は地域別に、検査・防疫体制を順次変更し、PCR検査は重症化が懸念される高齢者や、簡易検査で陽性反応が出た対象者に限って実施する。感染者や濃厚接触者の自宅隔離期間も10日から7日に短縮し、管理体制の負担軽減を図る。

大統領府は24日、オミクロン株の急拡大を理由に、今月末に予定されていた大統領の新年記者会見の開催を見送ると発表した。文氏の会見は例年、年数回に限られており、今年5月の退任を控え今回が任期中最後になるとみられていた。韓国メディアは、3月の次期大統領選後に会見が実施される可能性があるとの観測を伝えた。

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