ブリンケン米国務長官は23日のCNNテレビで、ウクライナ国境周辺に軍部隊を展開するロシアに対し、ウクライナに侵攻した場合には「迅速かつ厳しい対応」を取ると述べ、改めてロシアを牽制(けんせい)した。
ウクライナをめぐっては、バイデン米大統領が19日の記者会見でロシアが侵攻に動くとの見方を示し、侵攻すれば「経済に深刻な代償を負わせる」と警告。ブリンケン氏はCNNで、ウクライナには軍事的援助を提供したと指摘した上で、あらゆるシナリオを検討し「備えている」と語った。
また、ロシアがウクライナに親ロシア指導者を就任させようと模索する動きがあるとの英外務省の発表に関して、ブリンケン氏はコメントできないとした上で、ロシアの手口には侵攻以外にも、政権転覆を目的として不安定化させる活動もあると強調した。(共同)