中国軍、過去2番目に多い39機を台湾の防空識別圏に進入 日米の軍事訓練に対抗か

中国軍の戦闘機「殲16」(台湾国防部提供・共同)
中国軍の戦闘機「殲16」(台湾国防部提供・共同)

【台北=矢板明夫】台湾の国防部(国防省に相当)によると、延べ39機の中国軍機が23日、台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入した。同部が2020年9月、統計を発表するようになって以降、1日当たりの数としては2番目に多い。日米が沖縄の南の海域で共同訓練を実施したことに対抗する狙いがあるとみられる。

同部によれば、中国軍機は台湾の南西空域からADIZに進入した。内訳は戦闘機「殲16」24機と、戦闘機「殲10」10機、対潜哨戒機「運8」2機、通信対抗機「運9」2機、爆撃機「轟6」1機。

台湾の軍事問題専門家で、中山大学の林穎佑准教授は地元メディアに対し「日米の訓練実施を受け、中国軍の兵力、火力を見せつける意図があったとみられる」と分析した。海上自衛隊と米軍は沖縄南部、台湾海峡の近くで17日から22日まで、共同戦術訓練を実施した。

中国軍は近年、台湾海峡付近で挑発行為を頻繁に繰り返している。台湾当局の統計によると、21年の1年間で、中国軍機は約250回、延べ960機以上が台湾のADIZに進入した。

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