浪速風

耐え続けている

大雪となった京都市中心部=21日午前
大雪となった京都市中心部=21日午前

「池のそばの紅葉の木が折れてしまい、なんともがっかりしました」。京都に大雪が降った日、左京区岩倉の古刹(こさつ)、実相院のご門跡からそんな知らせがあった。真っ赤な庭の紅葉が漆黒の床に映り込む「床もみじ」で有名なだけに心配したが幸いその木ではないという

▶訪ねると、池の風情が美しい山水庭園の紅葉が無残にも途中から折れていた。代々皇族が住職を勤めた格式高い門跡寺院で、干支(えと)に合わせて普段は見られない虎の襖絵を公開中である(30日まで)。コロナ禍に雪害とあっては落胆もしようというもの。厳しい苦難は風雪に例えられるが、老木はまさにその雪に耐えられなかった

▶新型コロナウイルス・オミクロン株の感染拡大が止まらない。明日25日にも京阪神に蔓延(まんえん)防止等重点措置が適用される見通しだが、すでに2年も耐えてきた人たちが大勢いる。感染力が高く重症化率は低いこの株への対応にはきめ細かくさらに知恵を絞るべきだ。

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