【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表は24日、EUとして現在、ウクライナ駐在外交官を退避させる計画はないと述べた。「交渉が続く中、状況を大げさにするべきではない」と述べ、米国の決定に追随しない構えを示した。
ボレル氏の発言は、EU外相理事会を前に、ブリュッセルで記者団に語ったもの。米国が在ウクライナ大使館職員と家族の国外退避を決めたことについて、「われわれは同じ措置をとらない。特段の理由がないからだ」と述べた。
同理事会には、ブリンケン米国務長官がオンラインで参加する予定で、ボレル氏は米国の決定について理由の説明を求めると語った。