新型コロナウイルスの1日当たりの新規国内感染者数が過去最多を更新した。感染力の強い新変異株「オミクロン株」の広がりに伴い、全国各地で最多を記録、「これまで経験したことのないスピード」(専門家)で感染が拡大している。ただ、患者の症状はデルタ株や従来株と異なっており、ウイルスの性質そのものも変化しているようだ。オミクロン株の初確認から2カ月。その実態に迫る。
2万人超にわずか9日 強い感染力
オミクロン株の発生が最初に南アフリカから報告されたのは昨年11月24日。その後、南アや英国、米国では世界に先駆けて爆発的感染に見舞われた。東京大など国内の研究チームの分析では、英国と南アでのオミクロン株の感染力はデルタ株の3~5倍程度高い。