北京冬季五輪開幕を2月4日に控えた北京市で新型コロナウイルスの新規感染が続いており、感染者が比較的多い同市豊台区では23日、区民約200万人全員にPCR検査を実施、徹底封じ込めを図った。
北京市(人口約2190万人)では15日以降22日までに34人の感染者を確認。感染者が集中する豊台区当局は23日朝、区民に同日中にPCR検査を受けるよう通知した。
「社区」と呼ばれる町内会的な組織ごとに検査所が設置され、氷点下の寒空の下、各地で検査を受ける区民の行列ができた。中国では感染者が相次ぐと担当の幹部が責任を厳しく追及されるため防疫措置がより厳しくなる傾向がある。「区当局は感染対策を懸命にやっていると中央政府へアピールする意図もあるのではないか」とぼやく声も聞かれた。(共同)