ウクライナに親露政権画策するロシアの動き 英外務省発表

トラス英外相(ロイター)
トラス英外相(ロイター)

【ロンドン=板東和正】ウクライナ情勢が緊迫化する中、英外務省は22日、ロシアがウクライナ政府に親露派の指導者を就任させようとしているとの情報を得たと発表した。親欧米派のゼレンスキー現政権に代わり、ムラエフ元ウクライナ最高会議(議会)議員を首班とする新政権が検討されているという。機密情報の発表は異例とみられている。

英外務省は「ロシア政府は、ウクライナの侵攻と占領を検討している」と強調した。

英紙インディペンデントなどによると、ムラエフ氏は2014年のロシアによるクリミア併合を支持したという。

また、英外務省は22日、ロシアの情報機関とつながりがあるとして他にウクライナの元首相ら4人の名前を挙げた。このうちの一部がウクライナへの侵攻計画に関与するロシアの諜報員と接触しているとの見解を示した。

トラス英外相は同日の声明で「ウクライナの政権転覆を狙うロシアの活動が明るみに出た」と指摘。「いかなるロシア軍による侵攻も重大な戦略的過ちであり深刻な犠牲を伴う」と警告した。

英紙ガーディアンなどによると、ムラエフ氏は英外務省の発表に対し、「とても論理的だとは言えない」などと反論した。

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