今年に入り北朝鮮がミサイルを相次いで発射した。中には極超音速兵器と呼ばれる変則軌道のミサイルも含まれ、従来の態勢では迎撃が極めて困難とされる。先行する中国やロシアの極超音速兵器の開発は日進月歩で進む。日本や米国はこれを阻止するために何をすればいいのか。米ヘリテージ財団上級研究員、ブルース・クリングナー氏に話を聞いた。
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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権はミサイル開発計画を急拡大してきた。多くは短距離弾道ミサイルだが準中距離、中距離もあり、過去3年余りで40回以上の発射を続けた。今日、目の当たりにしているのは国際社会への挑戦で、国連安全保障理事会決議への違反である。