韓国の海軍と海洋警察は昨年12月21日、非公開による「独島(トクト)(竹島の韓国側呼称)防衛訓練」(東海領土守護訓練)を実施した。韓国側ではこれまでも年2回、この訓練を実施しており、今回もその一環としているが、果たしてそれだけなのだろうか。それは11月16日、韓国の金昌龍(キムチャンリョン)警察庁長官が竹島に上陸した事案とも無縁ではないからだ。
韓国に誤ったシグナル
自民党内では11月24日、外交部会と外交調査会の合同会議が開かれ、対抗措置を検討するチームを設置する方針が示されていた。12月8日には、外交部会に設けた「対韓国政策検討ワーキングチーム」の初会合が開かれている。韓国側としては当然、日本側の動きに関心があったはずである。