津波にさらわれた男性、27時間泳いで生還 トンガ

津波で流され、27時間泳いで生還したと話す男性(左から2人目)=19日、トンガ首都ヌクアロファ(Marian Kupu/Broadcom Broadcasting FM87.5提供、ロイター=共同)
津波で流され、27時間泳いで生還したと話す男性(左から2人目)=19日、トンガ首都ヌクアロファ(Marian Kupu/Broadcom Broadcasting FM87.5提供、ロイター=共同)

【シンガポール=森浩】南太平洋のトンガで起きた海底火山噴火に関連し、地元住民の男性が津波にさらわれながら、27時間近く泳いで生還した。地元ラジオ局が20日に報じた内容をロイター通信などが伝えた。

生還したのは首都ヌクアロファから北西8キロのアタタ島に住むリサラ・フォラウさん(57)。現地時間の15日午後7時ごろ、自宅で塗装作業をしていたところを津波に流された。「陸から息子の声が聞こえたが、息子が泳いでこちらに来たら危険だと思い、返事をしなかった」とフォラウさんは語った。

波の中で丸太にしがみつき、無人島を経ながら、16日午後10時ごろ、ヌクアロファがあるトンガタプ島まで泳いでたどり着いた。フォラウさんは「家族への思いが泳ぐ力を与えた」と振り返っている。

トンガには21日、海水を淡水化する装置などを積んだニュージーランド(NZ)海軍の軍艦が到着した。現地は火山灰の影響で飲料水汚染が深刻となっている。NZやオーストラリアは医療施設が脆弱(ぜいじゃく)なトンガに新型コロナウイルスを持ち込まないよう、物資受け渡しはトンガ側と極力接触せずに行う方針。

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