棟方志功など高額美術品狙う窃盗で男2人逮捕 初公判で起訴内容認める

兵庫県内の空き家で令和2年、世界的に有名な版画家、棟方志功の作品など71点が盗まれる事件があり、兵庫県警が窃盗などの容疑で同県三木市の会社役員、井上昌博被告(61)と同県丹波市の無職、高階(たかはし)伸明被告(40)を逮捕していたことが分かった。2人は窃盗罪などで起訴され、21日に神戸地裁で開かれた初公判で起訴内容を認めた。

起訴状などによると、両被告は共謀し、令和2年7~11月、4回にわたり同県内の空き家に忍び込み、掛け軸など71点(時価合計約4100万円相当)を盗んだとしている。被害品の中には、版画家で世界的な巨匠として知られる棟方志功の版画や掛け軸が複数点含まれていた。

公判で検察側は古物商の資格を持つ井上被告が「世界的に有名な版画家の作品が置かれている」との噂を聞き、高階被告を誘い犯行に及んだと指摘。盗んだ作品は井上被告の知人を介してオークションに出品され、高値で取引されていたという。井上被告は被告人質問で、知人と「あのレベルの作家の作品が手に入ればいいですね」などとやりとりしたことを明かし、計1500万円以上を受け取ったと述べた。

裁判は即日結審し、検察側は井上被告に懲役7年、高階被告に懲役5年を求刑した。判決は来月4日に言い渡される。

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