自動車再び減産・操業停止の動き 自社・取引先でコロナ感染拡大

トヨタ自動車は、1月の国内減産規模が従来予想の約2万台から約4万7千台に拡大(AP)
トヨタ自動車は、1月の国内減産規模が従来予想の約2万台から約4万7千台に拡大(AP)

新型コロナウイルス感染や半導体不足の影響で、自動車各社の間で減産や工場の操業停止の動きが再び広がっている。トヨタ自動車は、1月の国内減産規模が従来予想の約2万台から約4万7千台に拡大。ホンダも、鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)で2月上旬、従来計画に比べて約1割減産する見込みだ。生産活動の停滞が長引けば業績悪化につながる恐れもある。

トヨタは21、22、24日に、従業員18人のコロナ感染が確認された堤工場(愛知県豊田市)など国内の最大12工場23ラインを停止。「プリウス」「カムリ」「アクア」「ヤリス」などの生産に影響する。

18日には、半導体の需給逼迫(ひっぱく)が原因で2月の世界生産は70万台程度と、従来計画を15万台程度下回り、2021年度全体では従来計画の900万台を割り込む見通しだと公表していた。コロナ感染が2月以降も深刻化すれば、さらなる打撃を受けかねない。

ホンダの鈴鹿製作所は、人気が高い軽自動車「N―BOX(エヌボックス)」や小型車「フィット」などを手掛け、年間の生産能力は53万台。半導体不足や海外のコロナ感染拡大で部品調達が困難になった。1月は埼玉製作所(埼玉県寄居町)で約1割の減産を予定し、国内全体の生産台数が当初計画を下回る可能性がある。

スズキは21日、国内の取引先の部品メーカーでコロナ感染者が発生し、部品の供給が不足しているため、湖西工場(静岡県湖西市)と相良工場(同県牧之原市)の操業を22日の1日間、停止すると発表した。

湖西工場は軽自動車の「スペーシア」や「ハスラー」を手掛け、相良工場は小型車の「スイフト」や「ソリオ」を生産している。湖西工場は6~8日も、東南アジアでのコロナ感染拡大で部品調達が停滞したため、一部の生産ラインで夜間の操業を止めた。

ダイハツ工業も生産の一部停止が続く。21日には、従業員30人超のコロナ感染が確認された滋賀第2工場(滋賀県竜王町)で24、25日に昼間の操業を、仕入れ先の感染拡大で部品供給が滞る本社工場(大阪府池田市)は24日に昼間と夜間の操業をそれぞれ取りやめると明らかにした。

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