自宅療養4千人超、食料配送パンク目前 静岡県

静岡県庁=静岡市葵区
静岡県庁=静岡市葵区

静岡県内で21日、新型コロナウイルスの新規感染は1156人が確認され、3日連続で過去最多を更新した。感染力が強い新変異株「オミクロン株」の特徴からか直近1週間で累計5047人(人口10万人当たり138・65人)に膨らみ、入院が100人台にとどまっている一方で自宅療養者が急増。20日夕時点で前日比916人増の4746人となった。同株では隔離期間などが短縮されたものの、濃厚接触者も含めて一時的に〝孤立〟する人や家庭が増える恐れがあり、県や市町は、食料支援などのサポート態勢維持に四苦八苦している。

「いずれパンクするのは間違いない。これまでと同じことを続けるのは難しい」。県の自宅療養者支援の担当者は、オミクロン株の猛威に頭を抱えている。

一人暮らしだったり、親族や友人の支援を受けられなかったりする自宅療養者のため県は、1週間分の食料を無料で届けている。パックごはんやレトルトカレー、パスタやカップ麵など、調理不要なものを段ボールに詰め、郵便局が、感染者らと接触しないよう玄関先などへの〝置き配〟で対応している。

県の支援事業は民間事業者に軒並み断られ唯一、郵便局が請け負っており、県の担当者が毎日、郵便局に大量の段ボールを持ち込んでいる。

21日は1日あたり過去最多となる58人に届けた。昨年の第5波では最大1日40人台だった。需要急増で、業者に委託している箱詰め作業が追い付かず、県職員が箱詰めするケースも出てきたという。

週明け以降は1日あたり100人分に対応できる態勢を整える計画。それでも、現在のペースで自宅療養者が増え続ければ、数日で供給可能数を超える計算だという。

県の苦境のなか、20日から3日分の食料宅配を始めた湖西市など、独自に対応する市町もある。対応している自治体では、危機管理担当や保健福祉担当などで受け付けている。

会員限定記事会員サービス詳細