安定的な皇位継承策等を検討してきた政府有識者会議の報告書は、皇嗣秋篠宮殿下から悠仁親王へと続く男系男子による皇位継承の流れをゆるがせにしてはならないとの大前提のもとに、次の2案を提示した。
第1は、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案、第2が、男系の皇統維持のため、戦後、皇籍を離脱した旧11宮家の男系男子孫を皇族の養子として迎える案である。このうち第1案には疑問も残るが、第2案は画期的なものとして高く評価したい。
皇位の安定継承策の第一歩
この報告書に対しては「皇位の安定継承よりも皇族数の確保に論点をすり替えたもの」との批判がある。果たしてそうだろうか。